千葉経済大附属4-1佐賀女子(2019年全国高校女子ソフトボール選抜大会・3回戦)

 二回に千葉経済大学附属の杉浦選手が佐賀女子のエース中村投手からセンター超えソロホームランを放ち華々しく先制。たしかあのホームランは2ストライク0ボールからの投球だったかと思う。速球をストライクゾーンに投げ込んでドンピシャで大飛球が舞い上がった。

 きわどインコースを投げるつもりが内に入ってしまったのか定かではないが、2-0のカウントから考えるともったいない一球とも思う。しかし、インコースをついて三振を取っていればナイスピッチングと称賛の対象になるわけで、これは私の結果論に過ぎないのかもしれない。

 後攻めの佐賀女子は、3四球でツーアウト満塁の大チャンスを迎える。ここで佐賀女子はレギュラーの選手を外して長打力がある宮田選手を起用。レギュラーを外してまでの起用に、佐賀女子の津上監督の宮田選手への期待がうかがえた。

 3ボール2ストライクまでせめぎあいが続き、千葉経済大附属の大江投手の投じたストライクを宮田選手が三遊間に火の出るような強烈な打球を放った!サード、横っ飛び一番、グラブのネットにぎりぎりかかるキャッチでボールを捕った!ヒットでもおかしくない、完全にとらえた打球だったのだがサードの好守にはばまれた。このくだりは、あまりマスコミには取り上げられなかったが、この試合の最大の山場だったと強く記憶している。

 その後、佐賀女子も粘り強く戦い、互角の展開が続く。相撲でいうがっぷり四つ相撲で、こめかみから汗が流れるような、全くの五分五分の手に汗握る展開だった。

 試合が再び動きはじめたのは6回。佐賀女子は菱谷選手がヒットで出塁。三番の木村選手の左中間へのタイムリーヒットで同点に追いつく。千葉経済大学は7回、3盗塁で堅守の佐賀女子をかき乱す足攻を見せる。佐賀女子はこの時、普段の堅い守りからは考えられないような動揺を見せて取れるアウトが取れずにエラーを重ねた。

 千葉経済大附属の攻めは、バントあり、盗塁あり、ヒットエンドランあり、バントエンドランありと、多彩な攻撃の選択肢をちらつかせ、佐賀女子守備陣の動揺を誘い、普段の守備力からは考えられないような送球ミスなどのエラーを誘った。これがソフトボールの攻め方で、高校ソフトにおいても有効な攻めだと感じた。

 もうそのあとは、千葉経済大附属の押せ押せムードとなり、 一番の眞島のレフト前ヒットなどで3点を挙げ、試合を決定づけた。

 試合後、千葉経済大附属の男性の監督は佐賀女子の津上監督に深々と頭を下げ、敬意を表しているシーンも印象的だった。先輩に敬意を払う姿を生徒に見せることは、これから先に社会で生徒たちがやっていくうえで、生きた実践の見本だと感じられた。

 佐賀県開催でホームの佐賀女子もスクールカラーの紫の大応援団で、OBなども大勢押し寄せているようだったが、千葉経済大附属もかなりの応援団で、観客の多さが試合に華を添えた。

 

 

 

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ソフトボール第一種審判員免許(全国大会審判資格)を保有しており日々審判に明け暮れています。まだプレーヤーとして現役ですが、メインはやはり審判で、大きな大会の試合の球審を無事に務めた時の充実感は大きいですね。

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